学園内は…チャイムの合図と共に声が一斉に賑わい始めた。


校内放送なのか…DJ風に…今流行りの選曲した曲を紹介しながら学食へ向かう生徒達をすり抜けて先程の並木道の方に繋がる途中で壬衣が足を止めて合図をした方向に例の脳裏に焼き付いた男の後ろ姿があった……。



「―――あれが…??

まさか…丙……??」



嘘でしょうとばかりに私は壬衣に尋ねると嬉しそうに大きく笑顔で頷かされ今更引けない雰囲気のまま「お願いします!!」と送り出された。