「―――あのう………。 大丈夫……????」 恐る恐る部屋を覗き込む女性の声に気づき…左隣に立つ丁の顔からふわりとした微笑みが凍りついた。 「???」 「あっ………。 丁……君。」 丁という名のケダモノ…に気づいたその女性もバツが悪そうに俯いた。 辛辣で殺伐とした空気が流れる………。 その間に挟まれた私はいたたまれず近くにいた例の脳裏に焼き付いた男のシャツを引っ張った。