ツンッと上を向き皮肉たっぷりに放つと…なぜか唖然としたように二人とも顔を見合わせた。 「かなり……重症みたいだね…。 大丈夫???? 送ろうか??? それとも…病院に今から行く???」 クスッ…と笑いを含み返した例の脳裏に焼き付いた記憶の男は…艶やかな唇を少しほころばせた。 「だ………大丈夫よー!! あんた達も早く授業に戻りなさいよねっ!!」 なんとも可愛くない言い方で二人を睨みつけ私は二人を部屋から追い出そうとした。