その電話は、突然かかってきた。





『結衣〜、あんたたまには家に帰ってきなさいよ。もうすぐ夏休みでしょ?ほら、洵平君もつれて♪』



なぜか‥‥私よりも、洵の名前のとこを強調する、私のおかん;





『ほら、ちょうどお祭りもあるし〜。‥‥あんた、林檎飴とか綿菓子とかの部類、好きでしょ?』





え‥‥‥




‥‥別に、そんな好きってわけじゃないんだけど;笑



ってか、おかん‥‥それ、何情報よ?;










とにかく、帰ってこい‥‥ということで、



幸い、バイトの方も、ジャハーンさんと麻衣チャンが、インドの実家にご挨拶に行くということで、どのみち大丈夫だし。




洵も同意したので、久しぶりに実家に帰ることにしたのである。



















‥‥ということで、今日がその出発日。





「洵、さっさと顔洗ってきなさーい。あんた、いつまで寝てるのよ;」



私はメイクをしながら、洵の背中を足でつっつく。