「‥‥‥なんすか?;結衣さん;」



「へ?」




「‥‥俺の顔、なんかついてるの?」






‥‥うそ!!

私、ガン見してた?!



‥‥自覚症状なかった;





私は愛想笑いしながら、慌ててキッチンに入り、朝ごはんの特製ドリンクを作り始める。







昨日の、あの熱愛スクープのせいで、


‥‥知らず知らずのうちに、どうしても洵を見てしまう‥‥;






昨日の子はやっぱり‥彼女‥‥だったのか?


‥‥そのうち、紹介されるのか?!


‥‥そして、いつか私の元に、


『私たち、結婚します!(はーと)』


っていう、結婚式の招待状が届くのか?!





‥ブーケトスは、意図的に私に投げてくれるんだろうか?





‥‥そして、そして

将来生まれてきた子供には‥‥私の名前をつけたりして‥‥!








‥‥プシューーーーー‥




「‥‥結衣さん!; ミキサーのふた、締めてないよ!!;‥‥危ねっ!」




「‥‥?‥‥ぅおお!!!ごめん!」


私がボーッと未来予想図を描いていた時に、特製ドリンクは凄い状態に飛び散っていたらしく‥‥‥;




‥‥洵がガス栓を消してくれなかったら‥‥危うく大惨事になりかけていた;







‥‥私、


絶対いつか‥‥妄想のせいで命落とすぜ;