* * 結衣の妄想ワールド * *





『結衣さん‥‥やめてくださいよ;ってか返してください~!』



泣きそうな顔をして、私に奪われたカツラに手を伸ばす洵。

その頭はもちろん‥‥



波平ルック。笑



頭頂部の髪の毛が寂しそうに揺れている‥‥。







『いーやーよ。おーほほほ〜』



私は、勝ち誇った気分で、洵のカツラをくるくる振り回しながら、大草原を走り回るんだ‥‥‥




なんて良い眺めかしら。






* * *












「結衣さん何笑ってるんすか?」


キョトンとした顔で、運転する私の顔を見ながら‥‥、

洵は、私の二の腕の肉を手の甲で叩いて、バウンドさせている‥‥。






‥‥あれ‥‥


今の‥‥‥夢?;








‥‥‥やばい;



私、、、絶対いつか事故る!;