「‥‥あんたが勉強なんて、珍しいわね。」


若干の皮肉をこめて、私はそう言った。




「はい!今度中間テストなんすよ」



皮肉は通じることなく、洵は上機嫌に、再び座りなおす。




「今回もし赤点が1つでもあったら、俺退学になるんです。」


そう言いながら、洵は極めて冷静に、トーストをかじりだした‥‥







‥‥‥た‥い‥が‥く?




って、あの“退学”?






「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ぇええぇえーーー!」





‥‥洵の学校の先生‥‥‥なに考えてんのよ〃〃〃



「なんでそうなるの!?;」



だって‥‥


赤点とったら退学なんて‥;



普通におかしいでしょ;


どんだけ厳しいのよ!!






「俺、ほんとなら一年留年するはずなんです。」




「‥へぇ。」




「けど、もし2年の期末で全部赤点じゃなかったら、留年はチャラになるんです。その代わりに、1個でも赤点があったら退学だって、先公に約束させられたんです~。なんか書類にハンコもつかされたし」




そう言いながら、迷惑な話ですよね~とのんきに笑いながらも

もくもくと食べる旬‥‥;







‥‥ねぇ‥;



それってさ、


つまり洵の先生たち‥‥



本気で、あんたをを辞めさせたいってことなんじゃないの‥‥?;





『‥‥かわいそうな先生たちの気持ち察して、ここはもう学校辞めてあげよう?』


と、言いいたいのを必死我慢して、私は代わりにため息をついた‥‥