クソガキ










「外、暗かったでしょう?大丈夫だった?」



「ああ、ライターがあったんで大丈夫でしたよ」






‥‥ん?;



「ライターって‥‥あんた、もう吸ってないでしょうね?」


私は思わず、疑いの目を洵に向ける。




「吸ってませんよ!!さっき部屋から取ってきたんですよ」


暗闇の中、表情はよくわからないけど、とりあえず首を横に振っている洵がみえた。











ああ。


あれは‥‥忘れもしない、3ヶ月前‥‥








かつて1日1箱は煙草吸ってた洵が‥‥




たった1日で、うちの中をガス室にしてしまったこと‥‥;










‥‥あの時、私は初めて洵にキレた。




『‥‥この‥‥‥クソガキがっ!!!

 人んちで調子のんなっ!!いくら子供でも、

 やっていいことと悪いことがあるんだよ!!! 田舎送り返すぞ!この野郎ー!!!』



って。




‥‥そしたら洵は、すっとぼけたような、バカっ面になって‥‥‥笑




そんなことを思い出していると、思わず笑ってしまう。


















「腹減ったー。」


「なんか買いに行こっか。雨が弱いうちに。」