今まで以上の爆発音のような雷だった。
もー‥!
‥ただでさえ立ってるのがやっとなのに‥‥!;
この雷、サディストかーっ!;
「‥‥やばー!!ねぇ、今の雷‥‥絶対近くに落ちたよね?!!だって光った瞬間に音したもん!てか、感電してない?!大丈夫?!!‥‥‥‥‥」
一人ブツブツ言っていた私はふと気付いてしまった‥‥‥。
‥目の前には、洵のやわらかそうな茶色の髪と、ゴツいどぼとけ。。
‥広い胸‥‥‥
私‥‥
‥‥洵に抱きついてる‥‥;
「大丈夫?」
私がボケーッとしていると、洵が私を見下ろしながらきいてきた。
「‥‥あ、あは* うん、元気よ!」
‥いや、明らかに私おかしい。答えにもなってないし;
てか‥
‥‥‥あれ?
なんか‥‥‥‥暗くない?;
「停電しちゃいましたねー」
そんな、まるで冷静な‥‥洵のつぶやく声。。。
「…うぴょん」
そんな洵に比べ、キャラ崩壊の私;
* * *
「‥あった。」
暗闇の中、洵が貸してくれたケータイのバックライトを頼りに、私は自分のケータイと、懐中電灯を探しだした。
皮肉だけど、二回目の大きな雷のおかげで、何かがどうにかなって、歩けるまでに腰も治ってくれた。まだ若干…ふわふわしている感覚はあるけれど…;
「結衣さーん。近くに雷が落ちたから、ここらへんだけブレーカーが落ちたみたいですよー。」
私がリビングに戻ると、ちょうど外を見にでていた洵が帰ってきていた。
「‥‥そう。」
洵が帰ってきたことに少しだけホッとしながら、私はつぶやく。
外の雨はまだ降っているが、先ほどよりは雨脚も弱くなってきていた。

