頭の中で、そう、クソガキにツッコんだが、夏の暑さのせいで、それを口に出す気力はなかった‥‥。
洵がピッキングをしている間に、私は額の汗を拭いながら、洵から離れて、周りを探索し始めた。
‥‥‥やっぱり、さすが旧校舎なだけに、見事なボロボロさ;笑
歩くたびに、木でできた床がミシミシ言ってる‥‥‥;笑
何歩か歩いて‥‥私は、木でできた校舎の壁に手をついて‥‥
薄汚れた窓から、教室の中を覗いた
‥‥机の数は、すごく少なくて‥‥
薄暗くて‥‥
黒板には、隅っこらへんに、しょぼい落書きなんかが書かれてあった
‥それを見て、自分たちが中学生だった頃も同じことしてたなー‥なんて思い出した
みんな、やることは同じなんだなー‥なんて思って、思わず笑ってしまう。
「結衣さん、開きましたよ」
「‥あ、うん」
けど、よくあるよね‥‥。
卒業生とかが、肝試しのつもりで、廃校になった学校に入って‥‥‥
そのまま戻ってこなかった‥‥なんて話。