「ねーぇ、どこいくのー?」



「さぁ?♪」



「‥‥さぁ‥って;」



私の速度に合わせて、隣で歩く洵は、お気楽に受け答える‥‥;




「いいじゃないすかー!行き当たりばったり〜♪」



洵はそう言いながら、メッシュキャップをクルッと後ろに回した。


そんな洵が‥‥なんだか、はしゃいでる子供みたいで、可笑しかった。






「‥‥なんかあんた、楽しそうね」



少し呆れ笑いをしながら、私は洵を見上げる。






すると洵は、笑顔で私を見下ろした‥‥



「結衣さんと一緒だから♪」





「‥‥な!」


!!!?





こいつ~!

‥‥何気ないクソガキのその一言に‥‥‥私は不覚にもキュンとしてしまった!;