‥‥間違ってなかったら‥‥この声、聞き覚えがある;
「‥‥‥げ;‥拓也」
ピッ
洵は一言そう呟くやいなや、‥‥‥なんと、即座に電話を切ってしまった;
‥‥‥私はア然とするしかない;
「ちょ‥;いいの?切っちゃって‥」
私がそう言うと‥‥洵は苦々しい表情で私を見上げた;
~~~♪
‥‥‥しばらくして、また旬のケータイの着信が鳴りだす;
私が無言で、洵に目で合図を送ると、‥‥‥洵はため息をつきながら、渋々、再びケータイをひらいた
「‥‥‥着信拒否にしときゃよかった;」
ケータイを開く寸前に‥‥そう、ボソッとつぶやいたのを‥‥‥私ははっきりと聞く‥笑;
「‥‥もしもし」
『洵平クンのバカーーーぁ!!!!!』
「痛!;」
‥‥その、さっきよりもさらに凄まじい雄叫びを耳に直にくらい‥‥‥洵は、痛みに顔をしかめながら、面倒くさそうな顔でため息をついた‥‥;
その電話は、この前、家に遊びに来た拓也クンかららしくて‥‥
“写メ”がどうとかって言っていた‥‥。
写メ‥‥?;
私には関係ないよねぇ…?;