「す、すいません、送ってもらっちゃって…」
「いいのいいの!俺んちもそんな遠くないし!」
あたしの隣を爽やかBoyが歩いている。
それだけで緊張する…。
てか、この人の学年も名前も知らなかった!
聞いておかないとお礼もできない。
そう思ってあたしは口を開いた。
「あ、あの…名前……」
「澪?」
その時、後ろから聞きなれた声がした。
振り向くと、玲次が立ち止まってあたしを見ていた。
「玲次。今帰り?」
玲次はまだ制服を着ていた。
もうとっくに帰ってるかと思ってたのに。
「生徒会の仕事が思ったより多くてな。それより澪、メガネどうしたんだよ!!?」
玲次が近づいてきてビックリしたように言った。
そして、隣にいた爽やかBoyを睨んだ。

