「直すのに2、3日かかるから、それまでは他のメガネを貸すわね」



メガネ屋さんに着いて、割れたメガネを店員さんに渡したらそう言われた。



「わかりました。お願いします」



店員さんにそう言うと、犯人があたしの横に来た。



「ホント、ごめんな」



顔がぼやけて全然見えないけど、申し訳なさそうに謝ってくれる。



「いえ、こちらこそ。ここまで連れてきてもらってありがとうございます」



あたしが犯人にお礼を言っていると店員さんが話しかけてきた。



「ねぇあなた、コンタクトにしたら?そのほうが絶対かわいいわよ」



そう言いながら手にはすでにコンタクトっぽいものを握っている。

いやいや、そんなお世辞を言ってコンタクトを売ろうとしてるんでしょ?

バレバレですよ!!

そう思っていると隣で犯人がそれに賛同した。



「うん、俺もそう思うよ!コンタクトにすれば?」



ななななにっ!?

あなたまで!?

もしかしてまさかのグルかっ!!?

心の中でファイティングポーズをした。