「澪~!玲次~!」



学校の門の前で、あたしの大親友が手を振っている。



「葉月~!おはよ~う!」



「2人ともおはよう!!」



葉月はニコニコしながらあたし達のとこに走ってきた。

あ~やっぱり、葉月は美人!

そのキラキラの笑顔に胸がドキュンです。

長かった髪を肩くらいまでバッサリ切った。

それでも大人っぽいっていうのは本当にうらやましい!!



「ちっ!高校に入ってまで、お前たちの面倒見なきゃいけないのかよ」



玲次があたしと葉月を見ながらため息を吐いている。



「はぁ?それはこっちの台詞だっつーの!!」



葉月も負けじと玲次に突っかかる。

でもふいにあたしと玲次を見て笑いながら言った。



「でもホント一緒の高校受かってよかったぁ。あんた達が立花受けるって聞いたときは絶対無理だと思ったけど、必死にやれば人間ってどうとでもなるのね!!」



葉月はケラケラと笑った。