母さんと父さんが昔の話をベラベラとしゃべりやがった。

俺はもう恥ずかしくて死にそうだった。



「まさか、小学2年生の子があんなこと言ってくるなんて思わなかったわよね、お父さ
ん」



「あぁ。父さんはあの時、ホンットに感動したんだぞ、玲次。」



テンション高めに2人が話しているのを俺は顔を赤くして聞いた。



「そ、そんな昔のこと忘れた」



俺は赤くなっている顔をみんなに見られたくなくて後ろを向いた。



「そんなことがあったんだね…あたし全然知らなかった…」



「澪ちゃんは鈍いからね」



母さんが笑いながら言った。