「俺はお前が好きだ。ずっと…ずっと好きだった」



玲次はそう言って、さらにあたしをギュッと抱きしめた。

あたしの目から涙がポロポロと落ちる。



「これからお前が俺を嫌っても絶対離さないから」



玲次があたしの耳元で言う。

それを聞いてクスッと笑った。



「絶対、離れないよ…だって……」



あたしは玲次から少し離れて玲次を見つめた。



「一生守ってくれるんでしょ?」



そう言って笑った。

だって、約束…したもんね。

あの日、病院の屋上で…。

玲次の右手があたしの左頬に触れた。



「あぁ、俺がお前を一生守る」



玲次はゆっくりとあたしに近づいてきて、そっと唇にキスをした。

玲次、あたしも玲次を一生守るから…。