俺は何がなんだか分からなかった。

放課後、なんとなく屋上に来て空を見ていた。

そしたら澪がやって来て、俺に抱きついた。

そして…



「あたし、玲次のことが好きっ!」



「はっ!!!?」



いきなりそう言われて俺は一気に顔が赤くなった。

だだだだって、高岡は!?

言葉に出さなくても澪には通じたらしい。



「先輩とは別れた。ていうかフラれた」



澪がそう言った瞬間俺は頭に血が上った。



「く、くっそ~!アイツ、澪を泣かすなってあれほど言ったのに!俺がぶっとばしてやる!」



「ちっ違う違う!!」



澪が慌てて俺を止めるけど、俺は頭に血が上って何も考えられなかった。



「なにが違うんだよ!?澪をフリやがって!!」



「だから違うって言ってるじゃん!」



そう言って澪が俺の頬を両手でペチンと挟んだ。