先輩に保健室に連れてきてもらった。

もうだいぶ落ち着いていたから自分で歩けたけど、まだちょっとフラフラする。



「今ジャージしかないけどこれでいい?」



そう言って保健の先生はジャージを貸してくれた。



「あ、はい。ありがとうございます」



そして保健の先生は、ちょっと職員室に行くと行って出て行った。

保健室には先輩と2人きりだ。



「圭先輩」



「ん?」



あたしはカーテンの中で着替えながら先輩に話しかけた。



「さっき…あたしに水をかけた人がわかったみたいに言ってたけど…」



「あぁ、澪ちゃんはなんも心配しなくていいよ」



着替え終わってカーテンを開けると、先輩は椅子に座っていた。

あたしはその隣に腰掛けた。