「ちょっと玲次!うちら一緒に行くなんて約束してなかったよね!?」



加藤と森が去った後、葉月が俺に文句を言ってきた。



「急に行きたくなったんだ。いいだろ?」



葉月は今だにキーキーうるさい。

だってしょうがないだろ?

加藤は澪のことが好きなんだ。

そんなやつとは絶対遊ばせらんねぇ!!



「てかいっつもそうじゃん!男子と遊ぼうとするといつもあんた入ってくるよね!?あたしのこと好きなのか!?」



葉月が俺に向かってそう言ってきた。



「バッカ言ってんじゃねぇぞ。俺は心に決めたやつがいるんだ!!!」



俺は勢いに押されて言ってしまった。

言った後にまずいと思ったがもう遅い。

葉月がニヤニヤと笑っているのを見て、はかったな~と思った。

チラッと澪を見ると驚いた顔をして俺を見ていた。