今俺は澪ちゃんと屋上で昼休みを過ごしている。

しかし、さっきから彼女の様子がおかしい。

なんだかボーっとしているし、雑誌を開いているけれど、視線は違うほうを向いている。



「澪ちゃん?」



「…」



「澪ちゃん!」



俺が少し大きめの声で呼ぶとやっと気づいたみたいだ。



「えっ!あ、ごめんなさい。なーに?」



そう言って俺を見た。



「どうしたの?ここにしわ寄せてすごい顔してたよ?」



俺は自分の眉間を指差しながら言った。

すると澪ちゃんは焦ったように自分の眉間を撫でた。