あ~今日は楽しかった。

布団の中で今日の出来事を振り返る。

でも、たまに不安になるときがある。

それはきっと…あの事件のせい。

こうなってしまうと寝れなくなってしまう。

あたしは玲次の方を向いた。

玲次は向こうを向いているから背中しか見えない。

それにしても、玲次の背中ってこんなに大きかったっけ?

いつの間にか、こんなに男っぽくなってたんだね。

中身はまだまだ子供だけど。



「…玲次、起きてる?」



あたしはそっと玲次を呼んでみた。

もうあれから1時間くらい経ってるから寝てるかな?



「ん?」



寝てると思っていたけど、返事が返ってきた。

あ、起きてた。

よかった。



「寝れないから、面白い話してよ」



あたしがそう言ったら玲次は笑いながらこっちを向いた。



「なに、その無茶振り」



昔はよくこうやって2人で寝てくれたね。

あたしが寝れないって言うと、玲次は自分の部屋から枕を持って部屋に来てくれた。

そしてあたしのベッドで2人で寝た。