玲次はいつも加減というものを知らない。

あたしは今玲次にくすぐられて笑いまくった。

こいつはあたしがわき腹が弱いことを知っている。

悔しい!

あ~笑いすぎてお腹痛い。



「キャハハッ!言う言うっ!言うから許してっ!!」



そう言って玲次を見上げた。

すると、玲次はあたしを見て止まった。



「…玲次?」



いつもと違うような玲次の表情。

少し大人びたような、男の人っぽいような顔。

あたしは無意識に玲次の名前を呼んだ。

すると、いきなり玲次の顔が近づいてきた。

ドキっと自分の心臓が鳴った。