夏休みはほぼ毎日部活だ。
部活のやつらは嫌だと言ってるやつもいるけど、俺は楽しい。
澪ちゃんと遊べないのが少し寂しいけど。
そう思っていると、校舎の影に見覚えのある子がいた。
そういえば今日めずらしく部活があるって言ってたっけ。
もしかして見に来てくれたのかな？
そう思って俺は澪ちゃんに手を振った。
すると、恥ずかしそうにしていたが、振り返してくれた。
その照れてる感じ、可愛いなぁ。
その時、
「おい、圭！なに一人でニヤニヤしてんだよ！」
そう言って春斗が俺の後ろから背中を叩いた。
今の、結構痛かった。
「ん？あそこに澪ちゃんがいるんだよ。葉月ちゃんもいるよ」
俺は澪ちゃんと葉月ちゃんがいる方を指差した。
