「わぁ~!!プールだぁ!!!」



あたしのテンションはMAXだ。

だって、プールに来たのなんて何年ぶりか。

一昨年、葉月とプールに行こうとしたら玲次に邪魔されて行けなかった。

『そんな貧乳に着られる水着が可哀想だ!』とか言われて一気に行きたくなくなったのだ。

去年は受験勉強で行けなかったから、今日は来れて本当に嬉しい!



「澪ちゃん、楽しそうだね!」



でも一番嬉しかったのは高岡先輩と来れたこと。



「はいっ!もうホント今日が楽しみすぎて昨日寝れませんでした!」



そう言うと先輩は笑った。

あぁ、その笑顔、ホントに狙ってないですか?



「わー!スライダーがある!!」



「葉月ちゃん絶叫系平気?」



「あたしこういうの大好きです!」



隣で葉月と春斗先輩がキャッキャキャッキャと言っている。

葉月と春斗先輩は最近は連絡を取り合ったり、たまに遊んだりしているみたい。

最初は緊張でガッチガチだった葉月も慣れてきたみたいでいい感じに見える。



「じゃあ着替えてここに集合な!」



春斗先輩にそう言われてあたし達は1度分かれた。