どこを探しても澪がいない。

ちっ!どこに連れてったんだよ!!?

そして音楽室の前まで来た時、やっと見つけた。



「澪っ!!!!!」



「玲次!」



俺は澪のところへ走った。

そして澪を上から下まで見た。



「おまっ!!大丈夫か!?」



「うん!大丈夫だよ」



見たところ怪我してるところはない。

よかった!そう思って俺は澪を抱きしめた。



「ギャー!!や、止めてよぉ!!」



澪は嫌がってたけど、俺はかまわず抱きしめた。

本当に無事でよかった。

そう思った時、いきなり後ろにぐいっと引っぱられた。



「俺の彼女に手出さないでくれる?」



後ろからそんな声がした。