「待て」
突然低い声が聞こえた。
その声の主は、さっきから黙って見ていた田端だった。
「…」
あたしはただ、田端を見つめた。
「代われ」
「えっ!今ですか?」
「そんな!今からいいとこなのに」
銀髪と緑の髪が田端に文句を言った。
「黙れ」
田端の低くて重い一言で、2人の男は固まった。
正直、あたしもその声を聞いて動くことができなかった。
「お前ら、外出てろ」
「「は、はいっ!!」」
2人は焦って準備室の外に出て行った。
準備室にはあたしと、田端の2人きり。
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