2013年5月


GWも終わって高校生活も慣れてきた頃、あたしは部活で使うエプロンを置きに昼休みに一人で調理室に向かっていた。

今日はたしかハンバーグだったよね!

美味しいやつ作って今度玲次に食べさせてやろう。

そう思っていると調理室についた。

けれど調理室から誰かの声がした。

え?この声は…



「ねぇ、圭」



「ん?」



そこには、高岡先輩と吉井先輩がいた。

二人の話、聞いちゃまずいよね。

そう思って立ち去ろうとした。

その時、



「私、圭のことが好き」



吉井先輩がそう言ったのが聞こえて、あたしは足を止めた。