放課後になり、私は真綾と帰ろうとした。

すると、横から

『藤堂、ちょっといいか?』

と言われた。

私を呼んだのは神沢くんだった。

『何?』

『ちょっと屋上まで来て』

と、言われたので真綾に先に帰っていてと伝えて私は神沢くんと一緒に屋上に来た。

『あんた、なんなわけ?』

『何と言われても…』

突然なんなわけと言われて困る私

『なんで昼終わった時、教室で目あったのに俺を無視したんだよ』

『それは貴方が嫌いだからですけど?』

『はぁ?俺が嫌いだと?』

『はい。』

私が素直にそういうと、神沢くんは何故か怒ったような表情になった。

『テメー…ふざけんなよ、俺がこの学校で人気あんの知っててそう言ってんのか?』

『そうだけど?それが?』

私は訳が分からずにいた

『…こう言えば普通わかんねーか?』

『全く分からないけど…?』

『はぁー…つまり、俺の事を嫌いだと言ったらこの学校の全女子を敵に回した事になんだよ』

そう神沢くんは言った。

私は興味が無いから曖昧に返事をした。

この人は自分が人気ある事を自慢したいだけなのでは無いかと思ったからだ。

すると、神沢くんは

『なら、お前俺と付き合えよ。一ヶ月間時間やる。一ヶ月間でお前が俺を好きになるか、それとも嫌いのままか…一ヶ月で俺がどんな奴か知れ』

と、無茶な事を言って来た神沢くん。

しかも、携帯を出せと言われて出すと勝手に赤外線で連絡先を交換する始末

私は最悪だと思いながらいた。

しかも、神沢くんは用件が終わると一緒に帰ると言い出すし…

もう暗い気分になりながら私は神沢くんと帰る事になった。