答えてあげなきゃ。




でも、なんて?






私は智くんが好きなの?

確かに小さいときに結婚しよって約束した。
だけど、それは小さいときの話。

私も、今でも変わらず智くんが好きなの?





そんな思いを読み取ったのか智くんは、ごめんね。と寂しそうに笑った。




「うーちゃんにもう一度好きになってもらえるように頑張るから。」

「うん…」



私はそれしか言えなかった。





「うーちゃん。」



しんみりした空気だった。





そう、しんみりした空気だったんですよ。