がちゃ・・・・
部屋に入ってみたら少し驚いた。
だって斗真の部屋と全く違うんだもん。
白の家具が多い部屋。とても片付いている。
いろんなものが散乱している斗真の部屋とは大違いだ。
「兄貴の部屋とは全く違うだろ?」
「あ、うん。」
「ほんと兄貴はなんもできねーよな。片づけられねーし、すぐに怒るし、いいところなし!」
「そんなことないよっ!」
「え?」
あ・・・・私・・・何言ってんだろ・・・・
でも止まらなくて・・・・
「斗真はいいやつだよ。不器用だけど優しい。なんかよくわかんないけど、斗真の言葉って元気でない?」
「それってさ・・・・・・兄貴のこと好きなんじゃないの?」
・・・・え?私が?
「そんなことない!天と地がひっくり返ってもそれはないね!」
そういって笑ってみたけど・・・
笑えてるかな?
「いまどうなってるか言ってもいい?」
「うん・・・」
「自分では気づいてないだろーけど、一花さん。泣いてるよ?」
え・・・・

