「けど・・・お前はいいやつだから。」

「え?」



思ってもいない発言にびっくりしました。
はい、これも夢じゃないかと思いましたよ。

だけど・・・・



ビシッ!

「いった~・・・・」

「なに驚いて、これも夢?みたいな顔してんだよ。」

いつもの意地悪斗真君。やはり夢じゃないようです。おでこも痛いし・・・・。





「お前には後悔してほしくねーから、1回付き合ってみろ!」

「・・・・い、言われなくてもそーします!」




あー、ほらいつものように意地を張る私。
ほんとに変わらない毎日だ。



「じゃあこの話はこれで終わりな。」

「わかった。」



ねぇ・・・
斗真はほんとにこれでいいの・・・・?
さっきの「お前には後悔してほしくねーから」って・・・



どうしてかこの言葉が引っ掛かる。







だけど、そのまま斗真と屋上にいたらあっという間に下校の時間。


「今日も全部でなかったな」

「よくあることー」

「そーだな」

「・・・・」

「・・・・」

なんとなく気まずい空気。



「行って来い」

「うん。行ってきます。」