「悠馬くん、今日は朝練ないの?」

「おい、さっきまでのテンションどこいったんだよ。やけに、たけーじゃねーか。」



うるさいなあ。
私は悠馬君と話したいの!
というように、普通に斗真をスルー。



「今日からテスト1週間前だからね。部活はないんだ。」

「そっかぁ。そういえばテストだね。」

「おいこら。俺との話「うるさいなぁ。なんで兄弟なのにこうも違うの?」



そうなんです。斗真と悠馬君、兄弟なんです。


悠馬君は目がクリクリで、童顔で、少し背の低い男の子。
だけどすごくしっかり者で優しくてとても年下だとは思えない。

それに比べて斗真は・・・・



「身長高いから見下されてる気分。まあ見下ろされてるのは事実だけど。そりゃ、悠馬君と兄弟だからイケメンの分類に入るかもしれないけど、私のタイプじゃない。」


て、あまりにも腹が立つから思い切って言ってやった。





まあ、そのあと斗真が寂しそうな顔をしていることに気付くはずもなく、私はずっと悠馬君をみていた。