あの日から

私たちは

ほとんど会話をしなくなった


ミッションもこないので

会話する必要もない





私は

【あきれ】

【はずかしい】

そんな気持ちに飲み込まれていた




しかし

俊也はともかく

3トップが会話をしないのは
おかしい


むしろ
敦志と敦哉の退院に

もっとよろこぶべきだ





おかしい







放課後










屋上











魔法服に身を包み













杖を片手に












「トレキノマジョーナカン」











人の心の中の感情を見る魔法だ












「敦志」












頭の上に浮かび上がった


ダイヤモンドのようにキラキラ光った
雲の中には

【はずかしい】

【裏切り】

【ライバル】



「敦哉」


【ライバル】

【大好き】

【大嫌い】


「海助」


【裏切り】

【絶望】

【悲しみ】

【ライバル】



「なにこれ?」


雲の中には

あの3人には
似合わないような言葉があった


私には
今まで分からなかった事がない

どんなことでも


しかし

こればかりは
分からない

人の心は

魔法を使ったとしてもわからないものなのか


しばらく
魔法は使わないことにしよう

私は決めた