「はぃはぃはぃ
今からちゃんと説明するからー」

俊哉は咳払いをして話し始めた

「今
世界に魔族の子孫は
人口の10%ほどしかいない

その中で
魔法が使いこなせるほどの魔力を持つのは
3%ほどしかいないんだ

このまま
魔族を減らすわけにはいかない

だから
魔族の国【ストーン】
の偉い人たちで話し合って
【子供の魔族を育てよう】
ということになったんだ


2年前から
中学生の魔族を探し始めたってわけ」

これだけ話して俊也は

精神統一をはじめた



そのとたん
俊也のオーラが変わった

「こうやって
目にオーラを集中させて人を見ると
魔力を持った人の周りに
オーラが見える

このくらいで説明は終わりだけど…

分かったよね」

私は

いや

私たちは
理解していた

こんな
いい加減な説明で

漫画の中のような世界の話を
信じる事が難しい話を

なぜだか
理解できた

「あはははは
理解できないわけがないんだけどねー」

俊也が
いじわるそうに笑った

「どうゆうことだよ!?」

双子の声がハモった

「前に
森の中で
女の人の声を聞いたよね」

「あぁ
夢だったけどな」

海助のイケボが響いた

「女の人は
君たちに
魔法をかけていたんだよ」