「もーう綾香ったらまだ寝てるの!
もぅいい加減に起きなさーい!!」

「まだ6時だよぉー
もうちょっとー」

朝からお母さんに怒られてしまいました
テヘッ

あっ!!
今日は、まちにまった中学校の入学式の日だった!
早く起きていかなくちゃー

でも
ねむーぃ



私、
坂口綾香

今はごくごく普通の中学1年生

今は
だけどねっ★

おっと!
自己紹介はこのくらいにして
私は学校に行きますかー




「中央小学校の人ー」

「山野小の人ーこっちー」

「桜井の人ー」


半開きの目をこすりながら
やっとのことで学校に着いた

ってか、

中学校っておっきーぃ!

全校生徒50人ほどの小さな小学校出身の私にはお城のように見えた

「そうだ!
受付に行かなくちゃ!」

お城の中の受付を探していると、

「北陽小の坂口綾香さん?」

突然声をかけられた

振り向くと、制服を着た男の人が立っていた

青山中の先輩かなぁ?
でも、
なんだか不思議なオーラが漂っているってかんじ

その人は、
男の人なのに
髪は腰くらいまであってストレートの黒髪

目は少し青くて…
奥がうすぐらいように思える

「ごめんごめん
驚いたよねっ!
僕はこの青山中の2年生っ
今年ここに引っ越してきたんだー
ちなみに
綾香の家の隣にねっ(笑)」