「川島今日暇?」

明音ちゃんの事をボンヤリと見つめて居たはずの山崎君が私の方を見て言う。

「暇だけど…」

「じゃあさ終わったら飯食いに行こう」

突然の誘い。き、今日メイクも服も適当なのに…。と思ったがもうこうしてばれているから思い切って…って

「同期の集まり?」

2人きりなんてそんな事あり得ない!甘い罠に引っかかる所だった。

「俺だけなんだけど、イヤ?」

そ、そんな事あるわけあり得ません。

「行く、行く行く!」

「三回も言わなくても分かるから」

私を鬱陶しい的な目で山崎君は見ている。