学校が始まって2週間。

私、笹身ミカ(ササミ ミカ)は、まだこの席に慣れていません。

なぜなら、隣の席の子が私の好きな人だから///

それは、入学式から始まった。

「えー... 」

長い校長先生の話が終わり、新入生はクラス表の前えと群がる。

「んー....見えないっ」
ピョンピョンジャンプしたけど人だかりでなかなか見えない。

ートントン

誰かが私の肩を優しく叩く。

「君、4組だよ。」
端正な顔立ちで、茶髪だけど、喋り方からして、真面目そう。

「あ!どうもありがとうございます!」
「うん。」

急いで4組に向かった。
ふぅー。と深呼吸をし、教室に入った。
席につくと、
「ここの席?」
と声をかけてくれたのが、今の親友
二ノ前愛未(ニノマエ マナミ)。

髪をクルクルパーマにしてて、メイクバッチリで、超可愛い♡

「うん!よろしく!」
私は元気よく返事を返す。

「そっか。私、ニノ前愛未。よろしくね!」
「うん!私は笹身ミカよろしく!」
「じゃあ、ミカね!私もマナでいいからさ!」

早速、友達ができた。

それにしても、自分の隣の席の子が
来ない。
まさか入学式から遅刻!?

ーガラガラ

教室の扉が開く。

「きゃーっ!!」

女子たちが奇声をあげる。
そして、奇声をあげている方へ目を向けると....
え!?あの、さっきクラスを教えてくれた...あの男!?

その男はツカツカと私の方へ向かってくる。
なにかされるとお思い、ギュッと目を瞑った。

でも、痛みもなにも無い。
パッと目を開けるとその男が隣に!?

「よろしく。」
その男は、私に向かって首を傾げながら言ってきた。

ぐっ!かわいい。

「うん....よろしく!」

「君、名前は?俺は堂馬陸路(ドウマ リク)。」
「私は、笹身ミカ!よろしく。」

陸路君かぁ。顔に合ってるなぁ。

その席になって2週間。
彼は慣れてくると素を出してきた。

例えば、教科書を授業中に取られたり
堂馬くんが頼まれた仕事なのに私もやらないといけなくなったり。

その度に、「ミカ!」「ミカ!」
私は、まだ"堂馬くん"なのに。