それでもいい。~偽りのお前~





「そっか…。」


悲しむ奏を想像して楽しむ私。


「嘘だよ。大丈夫。」


電話の用件は、放課後のデートのお誘いだった。

「じゃあ明日ね。」


そういって電話を置き、振り返ると、


不機嫌そうな表情の風我がいた。