それは嫌だ。
だって、本当に好きだもん。
振られたって、ずっとずっと好きなんだもん。
そんな簡単に、諦められない。

「…ぃ、おーい!朝から大丈夫?!」

「えっ!あ…ごめんっ!」

「水樹…本当に大丈夫?」

そっか、もう学校なんだ。
一旦この事を考えるのはやめよう。
変な風に思われても、嫌だし。

「もう少しで、クラス替えか…」

「私は、恵美と離れても仲良しだから余裕!」

「ははっ、じゃあ私も安心!」

「水樹ちゃん!私も来年同じクラスだったらよろしくね?」

「うん、もちろん!」

これも、恵美のおかげ。
恵美がこの輪に入れてくれたおかげで、皆とこうして仲良くなれた。

「ん〜?浮気はダメだよ!」

「あはは、違うでしょ?恵美!」

今日、あの場所へ行こう。
あそこにいけば、会える気がするから。
分からないけど、何となく。
何かある時、気づけばいつもあそこだった気がする。
だから、また何か起こるんじゃないかな。
それがいいことか悪いことかは、別として。