「熱でもあるんじゃないの?」 優くんの言葉にはっと顔を上げる。 「熱?」 「顔赤いよ?」 顔、赤い。 いやいや! これは熱でもなんでもなく、 あなたにドキドキしてる証拠! まぎれもなくそうだって! あたしは両手で赤く火照った頬を覆った。 「だ、大丈夫」