「優くん」 名前を呼んでも優くんは壁に寄りかかって外を見つめたまま。 「ありがと、ね」 たくさん優くんに助けられた。 心の傷をいやしてくれた。 優くんに感謝の気持ちでいっぱいだよ。 だがしかし、優くんの反応はない。 外を見つめたままこちらを向こうともしない。 あ。