なんとか保健の先生に手当てをしてもらって保健室のベッドに座って休憩しているあたし。 「優くん、戻らなくて平気なの?」 優くんは役目はもう終わったし、ここにいても何もすることはない。 体育祭戻ってもらって平気なのにな。 優くんは外を見つめたまま小さくうなずいた。 もしかして、あたしがここで一人でいたら暇だから優くんもいてくれてる…? そんな自意識過剰なことまで思うようになってしまった。 そんなわけないよね、まさか優くんがそんなこと…。