「や、あの、優くん。おんぶはさすがに〜…」 「やなの?」 「いやそういうことじゃ…」 「じゃ、はやく」 返す言葉がなくなった。 だって優くんがこんなにしゃべることなんてそうそうないんだもん。 しゃべってくれるだけでありがたいから、この優しさを断ることなんてできないじゃん。 んー… よし!!!! 覚悟を決めるんだ、柚木愛莉。 体重なんて優くんに知られてもいい! 重いって思われてもいい!