すでに次のレースは始まっている。 あたしたちの出来事はなかったかのように進められる体育祭。 まぁそんなことはどうでもいいんだけどさ。 取り残されたあたしと優くん。 「…んー、乗って?」 いきなり優くんがそう言ってあたしの目の前でしゃがみ込んだ。 え?乗って、とは? ちょっと状況が理解できません。