あたしはおそるおそる優くんの右手に両手を重ねて握り、痛みを我慢しながら立ち上がった。 すると、優くんはあたしの肩を組んでゆっくりとゴールに向かって歩き出したのだ。 あたしはされるがままに優くんに体を傾けながらゴールまで歩く。 そっか、優くん中途半端なことは嫌いなんだね。 最後まで何があってもやりとげたいんだね。