「ここってなんなの?」
あたしも優くんと猫の後をつけて桜の木の下に向かい、優くんと微妙な距離を保ち腰を下ろした。
「…さあ」
猫の頭を撫でながら無表情で答える。
し…知らないんだ。
「…優くんはなんでこの場所知ってたの?」
「なんとなく」
優くんはそれだけ言い残して、立ち上がり去って行ってしまった。
…
「…なんなの」
なんか不思議な人。
クールで不思議でかわいくて。
猫が意外と似合ってる可愛い人。
外見とってもかっこいい。
不思議だなぁ…。
これからの運命も知らずに
あたしはこの場所でぼーっとしていた