みなみが言うには、のぶは サッカー部に入ったらしい。 (知らなかった~。幼馴染みなのに…。) そんなことも知らずに のぶを見付ける前に、まひろくんを 見付けてしまった事は みなみには言えなかった。 私達は練習場へ戻りながら またサッカー部の方へ視線をやった。 「あ!まひろくんだ!」 みなみが叫び、私がその姿を見付けると その瞬間、まひろくんは シュートを打った。 同時に私の心臓が、ドクンと一つ動いた。 きらきら汗が光っていて 遠くからでも、まひろくんの笑顔は輝いていたんだ。