「ひな、走ってるときボーッとしてたでじょ?」 うちちゃんと見てたよ~なんて にやけながら みなみは聞いてきた。 『え?!うそ、ほんと?!』 私はタオルで顔を隠して驚いた。 顔が何となく赤くなっている ような気がしたから。 「ばっればれだよ。サッカー部?」 黙っている私にまたみなみは すかさず口を開く。 「あ、でもサッカー部ってことは のぶのこと見てたのか。」 『え?のぶ?』