私はふとサッカー部の方に 目を向けた。 (あ、あれって…。) 私が見つめた先には まひろくんの姿があった。 たくさんのサッカー部員、 一年生のジャージの色で埋め尽くされているのに 一番先に映ったのは まひろくんがボールを一生懸命に 追う姿だった。 まひろくんは必死になって サッカー部の先輩へとついていっていた。